日銀はロスカットしない
日銀が損を出す合理的な理由がありません。
日銀はロスカットする必要がありませんから。
レバレッジかけて買っているわけではありません
し、限月があるわけでもありませんからね。
含み損は含み損でしかなく、損失ではありません。
個人なら資産を取り崩す場面もありましょうが、日
銀にはありません。
どこかで買入れをやめた後、株価上昇の局面で、同
値で撤退していけば良いだけです。
アベノミクスで上げすぎた分、次の上昇局面の速度
が緩やかになるということです。
長い目で見ればプラマイゼロ。
金を配るのと同義なので、全くよろしくない。
GPIFの方も資産のポートフォリオを維持するなら
ば、リバランスで、安くなったところを買うことこ
そあれ、売ることは有りませんよね?基本は割賦方
式なのですから、取り崩す必要も有りません。GPIF
の運用は配当益が目的であってキャピタルゲイン目
的では無いのですから。次の上昇局面では株価上昇
により株の資産割合が高くなりすぎたらリバランス
で、売ることになるはずです。そうすると結果とし
て日銀と同様、同値撤退になる。言い換えれば、市
場に流動性を提供し、配当益だけ受け取る仕組みで
す。
ポートフォリオが株式の割合ゼロのところから段階
的に買い進めてきたので、買い切るまでの今までが
いわば副作用として株価が上がるボーナスステージ
ではありました。むしろ買いきった今から年金運用
の定常運転が始まるのです。